美容外科でシミ取り治療を薬のみで行う場合
美容外科では、トレチノインとハイドロキノンを併用した治療をすることがあります。
トレチノインは劣化した皮膚をはがす役割があり、
剥がれてきた肌にハイドロキノンを塗りこみ漂白効果をUPさせます。
皮膚をトレチノインで剥いでも、次の新しい皮膚細胞にもシミに犯されています。
皮膚を剥ぎながら漂白もすることで2週間後にはシミに犯された新しい皮膚細胞の量が減っていき
シミが薄くなってきたと感じるのです。
この作用により、1ヶ月ほどで老人性色素班でさえ取り去ることができます。
範囲やシミの濃度により期間は異なりますが約1ヶ月でかなり薄くなっているのを感じるようです。
ただ、薬の力で皮を剥ぐため赤味やただれ・皮むけ・ヒリヒリ感が2週間ほど続きます。
最初の2週間を乗り越えれば徐々に赤味が出てる間にシミも薄くなっているので、
赤味が取れだすころにはシミが薄くなっていること実感できます。
しかしこの2週間の副作用の期間が不安で挫折する人が多いようです。
また病院でシミ治療を受ける場合、1ヶ月の間に初診・再診で少なくも3回は通院しなければなりません。
何故なら、シミの取れ方によってトレチノインを途中で中止し(強制的に皮を剥ぐのを中止)
ハイドロキノンだけで(シミ消し作業のみ)治療を行うからです。
このことから1ヶ月にかかる費用は
初診・・平均3000円〜
再診・・平均1000円〜
薬(ハイドロキノン+トレチノイン)・・・・1万円〜(シミの範囲や深さにより薬の量は異なります)
これだけの費用がかかるならレーザーの方が簡単ですが、
なんせレーザーは5mmまでの小さいシミで約1〜1万5千円
20mmで約2万円前後、40mmで約4万円前後ですので、結局美容外科は高いのです。
ハイドロキノンクリームを通販・個人輸入で購入して行った場合
薬代(ハイドロキノン+トレチノイン)・・・1384円〜
個人輸入だと診察代だけで済む計算ですので、いかに安く治療できるかが分かります。
ハイドロキノンクリームの使用方法
ハイドロキノンは、朝と夜の1日2回(または夜のみ1回)に、
シミや肝斑のある部分や美白したい箇所に適量を塗布します。
ハイドロキノンを塗っているお肌は、紫外線に大変弱い状態になっています。
朝塗った後は必ず日焼け止めを塗るか、ヘリオケア(飲む日焼け止め)などを使用してください。
(最近では、美容クリニックや皮膚科で飲む日焼け止めが取り扱われています)
ハイドロキノンが直射日光に当たってしまうとその部分のシミがひどくなってしまいます。
毎日かかさず塗ることは大事ですが、今日は一日中外出する予定がある場合。
長時間、車運転をするなど、日差しにあたる可能性が高い日は
朝のハイドロキノンクリームの塗布を控えた方が良いでしょう。
直射日光が少ないと思われる6月・冬12月〜2月は
ハイドロキノンクリームで美白する絶好のチャンスですね。
又、気になるシミ部分に薄くハイドロキノンクリームを塗布することが大事です。
つい効果も求めて厚く塗布してしまいがちですが、
シミがひどくなったり白斑になってしうので注意しましょう。
使用範囲にもよりますが、1本で1ヶ月は使用できます。
非常に経済的で、効果は抜群です。
6週間後にはできてしまったシミが薄くなる⇒消えるなど結果が現れるでしょう。
ビタミンC誘導体とハイドロキノンクリームの美白効果を比較
ビタミンC誘導体は数年前までは美白の必須成分として高級美白化粧品には必ず含まれていましたが、
実は、ビタミンC誘導体では美白の予防効果はあるもののすでにできてしまったシミには
効果が薄いということがわかっていましたので、すでにできたシミにも有効なハイドロキノンの方が
今や必須成分とされています。
できたシミを消してしまう効果から、肌の漂白剤という異名をとるハイドロキノンの作用を説明します。
ハイドロキノンはメラニンを作る酵素(チロシナーゼ)に働きかけて
メラノサイト(メラニン色素を作る細胞)自体を減少させる作用があります。
簡単にいうとハイドロキノンによりシミの原因を作る機械のパワーが出ないようにした上に、
シミを作る材料を与えない状態を作っているのでシミを作る機械はかろうじて動いているが、
シミの材料になるものがなく開店休業中であり、そのうちに閉店(シミ消滅)させるという働きをするのです。
よって出来たしまったシミはもちろん、そのままだとシミとして表皮に現れてくるシミさえも
消滅させてしまうという優れモノなのです。
最近では、新しい美白成分「ルミキシルペプチド」を配合したルミキシルクリームと、
ハイドロキノンを併用して、より効果的にしみ対策を行う治療もあるようです。
ハイドロキノン配合化粧品が高額な理由
1900年代、ハイドロキノンは美容整形などで医療品として使用されていました。
一部の人たちの間で治療として使用されていたハイドロキノンは、
2001年に行なわれた薬事法改正で、日本でも化粧品としても使用できるようになり、
濃度の基準内であればドラッグストアや化粧品店でも購入が可能となったのです。
しかし、ハイドロキノン配合化粧品は全体的に高額な商品が多いのはなぜでしょうか。
それは、ハイドロキノンの性質にあります。
本来、光や熱、酸素といった日常の環境を取り巻く要素に弱い性質であるということです。
つまり、ハイドロキノン配合化粧品は、品質管理が可能である高い技術を持って
製造・販売を行なう必要があり、そのため価格上がってしまうということが考えられます。
また、スポットケアで効果を得ることができるため、1回の使用量が少なく、
1本で長期間使用することができます。
これを考慮すると、購入する際の価格が高いこともうなずけるのではないでしょうか。
ビタミンCとハイドロキノンの効果を比較
肌のアンチエイジングや美容効果がある成分には様々なものがありますが、
中でもビタミンCとハイドロキノンは大きな効果を得ることができるものとされています。
では、ビタミンCとハイドロキノンにはそれぞれどのような効果があるのでしょうか。
まずビタミンCは、野菜や果物に含まれる栄養素として知られていますが、
、実は化粧品の成分としても使用されています。
ビタミンCには、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する効果があります。
さらに、ヒアルロン酸を生成する線維芽細胞を活性化するはたらきがあります。
また、肌の美白対策にも効果があるとされていますが、
一度できてしまったシミに対しては大きな効果は期待できないようです。
ビタミンCは、もともと酸性で刺激が強いため、肌が炎症したり、
炎症による色素沈着も考えられます。
また、抗酸化物質であるため、空気に触れると独特の臭いが気になる場合があります。
そしてハイドロキノンもまた、メラニン色素を抑制する効果があるとされ、今できているシミ、
これからできるシミ双方に対して効果があるとされています。
つまり、肌の老化や美肌対策を行なうのであればビタミンC、
シミやくすみ対策であればハイドロキノンを使用することが良いと考えられます。
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